表紙はイレーネ学院、クィーンズのエース伊蝶白亜。(いちょうはくあ)
本屋のラノベ新刊コーナーで一瞬で目に付いたチアーズ。
金髪の可愛い女の子が、チアのユニフォームを着てポンポンを持っているだけなのに、この目立つオーラ。千姿万態の可愛い女の子達が表紙を飾るラノベコーナーでも直ぐに見つけ出して、お買い求めいただけます。
作中でも、白亜の事を「居るだけで目立つ」と書かれていましたが、正しくその通りでした。私たち読者の視線も集める彼女。
付属のミニポスターは、スーツを着たバッチリメイクの沙織コーチと、裏面は新キャラの宮里阿実という名のチアーズ(チーム名でもある)の赤いユニフォームを着た少女。この新キャラに関しては後述します。
(C)赤松中学 出典:チアーズ!3
3巻 ネタバレ感想↓
2巻では心優しいジェニファー、オドオドの多恵、天真爛漫のきららがチアーズに入部しました。きららのワガママで部内を引っ掻き回したが、最終的には不穏な空気を吹き飛ばし一致団結したチアーズメンバー。
それに続く3巻は、南高とイレーネ学院のバレーボールの試合が開催。その応援チアをするところから始まる。部員が前巻で3人から6人体制になった、新生チアーズの初舞台だ。
部長の直子は、過去チームにまだ自分1人しか部員がいない時に、仲間が集まるのを夢見て、エアー部員(空想)と練習に励む日々を送っていた。それから舞桜が入部して物語は大きく動きました。チアリーディングの競技は最低8人以上らしいです(作中の全日本カップは7人以上)と、まだ人数は足りないが、1巻の部長1人だけだった事を思うと感慨深く感じました。
(C)赤松中学 出典:チアーズ!1
さて、そこから500人近い観客、緊張する一同。しかし1人だけ違いました。
「楽しみ!!」と跳ね回るきらら。彼女は3巻で大活躍するキャラクターです。
※画像のシーンは違います。
(C)赤松中学 出典:チアーズ!3
彼女の性格、雰囲気は緋弾のアリアの峰理子を当てはめてみればしっくりくるでしょう。理子ほど、とまではいきませんが、
- 天真爛漫,目立ちたがり。
- ロリータファッションを好んで着る。
- 隠れて努力をするタイプで頭がキレる。
などなど。ふざけている様で、ちゃんとした考えがあり、自分の信念は曲げない。頭がキレるので、憎い演出もする役者な子。今後も、物語の重要なキーマンになる予感がしますね。イチオシでこれからにも大注目です。
クロスオーバーした暁には、理子ときららの絡みが見てみたい。TBJ(タベルジェ)に遊びに行ったり、チアのコスしたりなど。いやはや妄想はつきません・・・。
(C)赤松中学 出典:チアーズ!2
その後は試合開始前に多恵が緊張のあまり『やっぱり、私できません』と逃げ出した。トイレの個室へ駆け込む。一悶着ありジェニファーが『ずっとここにいますか?独りぼっちで』と優しくも少し怒りながら諭す。
それを聞いて多恵が『置いてかないで!私より先に成長しないで!』と飛び出す。
読み終わった後に、1番記憶に残った言葉でした。嫉妬心を抱いていたり、逃げ出したい気持ちを表したりなど、1番人間らしく感情を爆発させています。
まだまだチームの一員として頼りない彼女ですが、これからどう成長していくのか楽しみ。そしてその成長した、たくましい姿を早く見たいですね。
(C)赤松中学 出典:チアーズ!2
私の深読みのしすぎかもしれませんが・・・。
千愛が舞桜の人を応援するという事の天賦の才を認めています。その時に
『彼女もまた、運命や宿命と呼ばれる見えない力に導かれてーチアーズへ』舞桜がチアーズに色々な理由があるにせよ、入部した事を千愛は自分と同じくそう例えます。倒置法で強調して書かれていたからかもしれませんが、壮大な物語の始まりな気がしました。
緋弾のアリアでは、5巻までの伊・U編までをプロローグと赤松先生が仰っています。今年で29冊、10周年を迎えた大作です。
もしかしたらチアーズ!はまだ、彼女達の壮大な物語が始まる前のプロローグなのかもしれません。『宿命』『運命』という言葉に私はそう感じました・・・。
(C)赤松中学 出典:チアーズ!1
新キャラ
さてさて、新キャラは宮里阿実ちゃん!!
赤松作品のレキ、セーラ、京菱キリコに次ぐ感情が乏しいキャラの登場です!!!
赤松先生の誕生させる、感情乏しいキャラって人気大爆発するんですよね。ロボット阿実・・・。
この子は無駄を極端に嫌い、感情の起伏が無く、過去には存在感が無いので幽霊と言われてきた始末。
しかし、あのレキが29巻で感情を大きく露わにしたくらいなので、この子も後々、読者がデレデレになってしまう程のギャップを見せてくれるであろう。(確信)
と、思っていたら無表情を貫いてきたのに、さっそく眉を寄せました。ん・・・?
そして巻末の女神のような微笑み。(ご自分の目で確かめて下さい)
この最後の笑顔だけで3巻の内容を全て持っていく力がありました。なので感想を書く為に、他の内容を思い出すのを四苦八苦・・・。
そして、先ほど挙げた他作品も合わせ、赤松作品の感情乏しいキャラの力関係が見えてきました。
レキ>>>越えられない壁>>>キリコ>セーラ≧阿実
感情をあらわにしないと言った方が正しいですかね。レキが絶対王者なのは揺るぎませんでした。
改めて思った事
チアーズは様々なヒロイン達の視点で物語が進む。
緋弾のアリアでは、ヒロインが星の数ほど登場しても視点はキンジただ1人。
そこが緋弾のアリアとの大きな違いだと思う。確かに、私は最初、舞桜がメインヒロインだと思っていた。次に千愛がメインだとも思った。
けれど、そう思い込むのは間違いである。確かに千愛の視点が多いが、みんなメインヒロインであり、全員が主人公だったのだ。全員の細かな心情を理解する事ができて、共感する事ができる。
だから彼女たちが悔しがっている場面では、私も悔しい。共感しているヒロイン達が苦しんでいたら応援するでしょう???
そう、私達もチアーズの一員だったのだ!!
チアーズ!を読んでいると不思議と元気が沸いてくる。
私達とこのラノベはお互いに応援され、応援しているのだと思う(極論)
元気を出したい時にオススメな一冊。
最後にイオンモールの出来事で、千愛の可愛い女の子に対する評論・・・。例え方がキンジと似ているのが印象的でした。
次の4巻では作中で季節は夏。現実での発売日は1月くらいでしょうか。緋弾のアリアと平行して楽しみが増えているのは嬉しいですね。
ではでは、読んで頂きありがとうございました。
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